建設業を応援します!! 建設ネット有限会社 | 建設ニュース・公共入札・建設講座・地域へのPRなど
入札ID:
トップニュース落札額は工事増、業務減 宮崎県の入札・契約状況 平均落札率は工事93.8%、業務87.3%  
建設新聞購読者メニュー建設ニュース入札公告入札予報・結果入札予報検索入札結果検索建築確認申請建築確認申請検索

>>TOPへ戻る
■登録日 2023年10月6日  


建設トップランナーフォーラム⑩ #戦略的広報のすゝめ

攻める情報発信、マーケットインの視点が重要

▲トークセッションの模様

 建設業や農林水産業の魅力をどう発信するか―。後半のトークセッションではSNSで〝バズる〟には「知りたい情報を伝えるマーケットインの視点が重要」といった意見があった。パネリストは国土交通省大臣官房審議官(不動産・建設経済局)の笹川敬氏、農林水産省農村振興局整備部長の青山健治氏、国土総合研究所長の大石久和氏、写真家・山崎エリナ氏の4人。後半の部で事例を発表した、白石優生氏(農水省大臣官房広報評価課広報室)、柿﨑赳氏(新庄砕石工業所取締役管理部長)、山本健太郎氏(大高建設総務部係長)の3人も登壇し、意見を交わした。司会は建設トップランナー倶楽部代表幹事の米田雅子氏が務めた。

 ◇ ◇ ◇

 SNSのメリットについて笹川氏は「国民に直接情報を届けられること」とした。一方「『こんなことを発信すると上司から責められてしまうのではないか』とためらうこともある」と語った。青山氏は「新卒採用で学生から『農水省に入ったら省公式YouTubeチャンネル〝バズマフ〟をやれますか』と聞かれる」と職員の採用活動にも効果が出ているとした。大石氏は「かつて広報はアタッチメントでしかなかった。皆さんが広報を事業の本質そのものと捉えて取り組んでいることが興味深かった」といい、インフラの必要性や仕事の魅力を伝えていく難しさにも言及した。山崎氏は「『誰かに伝える時は相手が何を知りたいか』。いいキーワードだ。思いを伝えたいという気持ちに引き込まれた」と感動を伝えた。

 白石氏は、自身が運営する「ばずまふ」の再生回数が100万回を超えた経験に触れ、「〝バズる〟ためには相手が知りたい情報を提供するマーケットインの視点が重要だ」とした。その上で「行政も企業も自分たちが出したい情報だけを発信したがる。それではだめだ」と率直に意見した。

 柿﨑氏は、YouTube「石男くんの建設チャンネル」の運営者としての視点も交え、SNS発信の本業への相乗効果を披露。「地元ではない工事で施工体制をスムーズに組めた。そこで活用した3次元データを地元高校生に見せることもできた。採用にもつながっている」と話した。山本氏は、メタバース空間での現場見学会など発信したい情報を3D空間で表現する広報手法を確立し、採用活動などにつなげているという。「〝BtoB〟とか〝BtoC〟とか耳にするが、自分の中では〝BtoP(パーソン)〟人なんです。向こうにいる人がどう考えていて、それに対してどう発信するのかが大切」と語った。

 米田氏は「事例発表はデジタルやメタバースなど新しい発信手法だが、それぞれに現体験というアナログが脈々と流れていることを感じた。だからこそ人に伝わっている面もあるのではないか」と感想を述べ、締めくくった。(地方建設専門紙の会・建通新聞社)

 =連載終了=


>>TOPへ戻る

建設WEB九州 建設新聞 WEB大分 西日本建設新聞社 佐賀建設新聞 長崎建設新聞 kiss web
当サイトはSSL(暗号化通信)
認証を受けています
累計:20956743(本日:9022)
掲載の記事・写真など、すべての著作権は建設ネット(有)に帰属します。無断転載を禁止します。
建設ネット有限会社  会社概要
TEL (0985)38-5555 FAX (0985)38-5558
営業時間 午前9時30分~午後6時 ※土日祝日は休み