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■登録日 2016年1月4日  


“史上最高の大会”を演出 五輪会場整備がスタート

▲アクアティクスセンター▲有明アリーナ▲海の森水上競技場

 2020年夏の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向け、東京都による競技会場の整備が本格的に動き出した。都が恒久施設として新築する会場のうち「オリンピックアクアティクスセンター」「有明アリーナ」「海の森水上競技場」の3件については、設計・施工一括(デザインビルド)方式による一般競争入札を15年10月に公告。16年1月14日に開札して落札者を決定し、2月開会の都議会での請負契約の承認を得て実施設計作業をスタートさせる。残る会場についても設計業務を委託するなど順次作業を進めて17年度に着工し、五輪前年の19年度中に全ての施設を完成させる方針だ。世界中のアスリートが最高のパフォーマンスを発揮し、国内外から訪れる多くの観客がそれぞれの競技を盛り上げる。そんな“史上最高の大会”を演出するため、日本の建設業の技術力を結集した効果的・効率的で質の高い会場整備に期待が寄せられている。

■アクアティクスセンター

 水泳の競技会場として、辰巳の森海浜公園を含む江東区辰巳2-2の敷地に新築するアクアティクスセンターは、鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート・鉄筋コンクリート造5階建て延べ約7万7700平方㍍の規模で建設する。約2万席の座席(観客席)を配置して大会に備え、大会後は座席数を5000席まで減らし、延床面積を約4万6600平方㍍に減築する前提で整備を進める。基本設計は山下設計(中央区)が担当した。
 工期は19年12月20日。予定価格(公告時、税抜)を498億5365万8000円に設定した。大会後の減築(改修)は別途実施する方針で、現段階で工事費に74億円を見込んでいる。

■有明アリーナ

 オリンピックのバレーボール、パラリンピックのシッティングバレーボールの会場となる有明アリーナは江東区有明1-9の都有地に建設する。規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨・鉄骨鉄筋コンクリート造5階建て延べ約4万5600平方㍍。約1万2700席の観客席を常設し、大会時は仮設を含め約1万5000席を確保する。基本設計は久米設計(江東区)が担当した。。
 工期は19年12月9日。予定価格は334億2171万2000円。

■海の森水上競技場

 ボート・カヌー(スプリント)の競技会場として新設する海の森水上競技場は、中央防波堤内側埋立地と外側埋立地の既存護岸を改修し、埋立地間を締め切ることで延長2㌔、幅108㍍の国際基準に適したコースを設ける。両側に1万席ずつの観客席を設置するとともに、内側埋立地にグランドスタンド棟(2000席)や関係者席(2000席)を配置することで、大会時に2万4000席を確保する。水門施設や揚排水施設、艇庫棟なども整備する。大会後はグランドスタンドを除いた観客席を撤去する計画だ。基本設計はパシフィックコンサルタンツ(千代田区)が担当した。
 工期を19年3月28日、予定価格を230億5429万6000円に設定している。

■カヌー・スラローム競技会場

 カヌー・スラローム競技会場は、延長300㍍のスラロームコースや200㍍のウォームアップコース、面積約1万7000平方㍍のフィニッシュエリアなどを配置。水の流れを作り出すための機械・電気設備や、競技・管理諸室などを備えた恒設施設として新設する。建設地は葛西水再生センターの一部(江戸川区臨海町6-1)で、隣接する葛西臨海公園との一体的な利用も視野に入れている。16年5月31日末納期で基本設計をパシフィックコンサルタンツで進めており、同社で実施設計をまとめた後、17年度に着工する見通し。

■大井ホッケー競技場

 オリンピックのホッケー会場、パラリンピックの視覚障害者5人制サッカー・脳性麻痺者7人制サッカーの会場として利用する大井ホッケー競技場は、大井ふ頭中央海浜公園内(品川区八潮4丁目他)の既存の第一球技場などのエリアにメーン施設を新築し、その南側にある第二球技場を改修してサブ施設として利用する。メーン施設は延床面積約4300平方㍍の規模を想定。約2600席の座席を配置し、大会時は仮設を含め約1万席を確保する。サブ施設となる既存の第二球技場の固定席536席はそのままとし、大会時は仮設で5000席まで増やす。15~16年度で基本設計、16~17年度で実施設計を仕上げ、17年度に着工する。

■夢の島公園

 アーチェリー会場として利用する夢の島公園(江東区夢の島2丁目)は、円形広場の位置に恒設の予選会場を新設し、陸上競技場の位置に決勝会場を仮設で設置する。当初、円形広場南側緑地部分に恒設の予選会場と仮設の決勝会場を整備し、決勝会場に7000席を配置することを計画。東京スポーツ文化館(BumB)を取り壊し、「夢の島ユース・プラザ・アリーナA」「夢の島ユース・プラザ・アリーナB」を新設するとしていたが、アリーナの新設を中止し、馬術の一部会場を馬事公苑(世田谷区)に変更したことから、公園全体で最適な施設配置を再検討した。BumBは大会時に関係諸室として利用する。

【おわり】


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