国土交通省は、海外の建設事業に従事した技術者を対象とする「海外インフラプロジェクト技術者認定・表彰制度」で、大臣賞・奨励賞に輝いた26人の表彰式をオンラインで行った。受賞者には表彰状と記念の盾が贈られた。 同認定・表彰制度は2020年度に創設。海外で活躍する日本の技術者が国内工事・業務にも従事できるよう、国交省が海外実績を認定し、国内実績と同様にコリンズ・テクリスに登録できるようにしている。特に優れた実績のある技術者には、国土交通大臣賞を贈り、国内の表彰実績と同様に評価する。 今回、海外実績を認定した技術者は、建設企業・建設コンサルタント27社に所属する339人。この中から優れた技術者として26人を選んだ。内訳は大臣賞16人、若手・女性を対象とする国土交通大臣奨励賞10人。認定を受けた海外実績と受賞実績は、直轄事業の入札時に評価する。 吉岡幹夫技監は、「卓越した技術と責任感で海外のプロジェクトを完成させ、相手国の発展に大きく寄与した。海外で活躍する企業や技術者を適切に評価することで、日本のインフラ技術のさらなる海外展開につなげたい。皆さまの今後の活躍を期待する」と祝辞を述べた。 大臣賞を受賞した16人は次の通り▽阿部玲子(オリエンタルコンサルタンツグローバル)▽安東正晃(五洋建設)▽浦川徹也(飛島建設)▽大井純(大成建設)▽片桐冬樹(鹿島)▽川合武(岩田地崎建設)▽佐藤卓三(清水建設)▽鈴木政則(三井住友建設)▽髙杉嘉一(東洋建設)▽高橋功(八千代エンジニヤリング)▽筒井勝治(関西電力)▽藤田俊弥(西松建設)▽前田公博(オリエンタルコンサルタンツグローバル)▽松隈大輔(東亜建設工業)▽森田貴宏(大林組)▽山根三弘(IHIインフラシステム)。