勤労者退職金共済機構建設業退職金共済事業本部(建退共)は、就労実績報告書作成ツールをバージョンアップし、ホームページを通じて提供を開始した。建設キャリアアップシステム(CCUS)のデータと連携する機能などを新たに加えた。10月から試行的実施を開始しており、2021年3月から本格的実施に移行する、掛金納付の電子申請方式にも対応する。 建退共の就労実績報告書作成ツールは、元請けと下請け間の就労報告の統一様式として19年7月から提供しているもの。今回、CCUSのデータと連携する機能を加えて利便性を高めるとともに、電子申請のための工事情報ファイルと就労実績報告ファイルの作成機能を追加した。 また、▽併存することになる従来の証紙方式と電子申請方式のいずれかで下請けが混乱しないための色分けによる表示機能▽パソコンに習熟していない下請企業配布用として、就労日数を入力してそのまま報告できるエクセルの就労実績報告書の作成機能▽CCUSとのデータ連携のため、1日のうち複数の現場で就労した被共済者が一目で分かるよう、1カ月のカレンダーで被共済者が就労した現場を一欄表示する機能―などを加えた。 電子申請方式の試行的実施を踏まえ、今後も改良を加えていく方針だ。 これまでの就労実績報告書作成ツールの使用期限は21年1月31日までとしている。