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■登録日 2012年9月4日  


世界初、直立浮上式防波堤工に着手 大林組ら

▲直立浮上式防波堤の機構図

 大林組、東亜建設工業、三菱重工鉄構エンジニアリングの3者は、和歌山下津港海岸・海南地区(和歌山県海南市)で、津波が発生した際に素早く浮上する世界初の可動式鋼管防波堤「直立浮上式防波堤」の工事に着手する。

 直立浮上式防波堤は、海底面下に一定の間隔で壁状に設置した下部鋼管の中に、径の小さい上部鋼管を格納。津波の発生など異常時にだけ海底から上部鋼管が浮上し、防波堤の役割を果たす。

 送気管から上部鋼管内部に空気を送り込むことで上部鋼管が海面上に浮上し、逆に排気すると自重により海底へと沈降する。施設全体を海底面下に格納することで、従来防波堤設置が不可能だった港口部、河口部にも設置できるようになった。

 今回の工事は、国土交通省近畿地方整備局が進める「和歌山下津港海岸海南地区津波対策事業」の一環。港湾入口の航路部分に総延長230mの可動式防波堤を建設する計画のうち、航路隣接部の約10mを対象に、海面下13.5mから海面上7.5mまで、10分以内で浮上する設備を築造する。工事は10月初旬に着手する予定。

 同技術の開発には3社に新日鉄エンジニアリングを加えた4社と、港湾空港技術研究所が参画。4社は、今回の実績を踏まえ、直立浮上式防波堤による津波対策の提案を今後積極的に展開していく。また、港口部から侵入してくる高波に対する港内静穏度対策や高潮対策の実用化にも取り組む考えだ。 

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